東方には夕張山系の山並みが続き、西方には石狩川が流れる町、美唄市。
寒く長い冬が終わりを迎える頃、柔らかくて甘いグリーンアスパラガスの出荷が始まります。
北海道では、昼と夜の寒暖差が大きい為、とても甘い野菜や果物がとれるのですが、今時期は、ハウスの中でふかふかの土と、雪溶け水のおかげで本当に柔らかく、そして甘いグリーンアスパラガスが生産されています。

美唄の土壌は有機質をふんだんに含み、泥炭土壌で育ったアスパラガスは糖度が高く、ビタミンなどの養分がたっぷりです。しかし、美唄の農家は、もっと美味しいアスパラを作るために研究に研究を重ね、低農薬・減農薬で作ったお米から出る、有機質の籾殻で作った堆肥を土壌に含ませて窒素分が豊富な土作りを行っています。籾殻燻炭は吸水性が良く、土壌の酸素供給を促し、保水性を高め太陽熱の吸着・地熱の向上する作用があります。

そして、米作に適した石狩川の水と盆地特有の寒暖差によって甘みが増し、太くてやわらかい、根本まで食べる事ができるアスパラが採れるのです。また、美唄では消費者との信頼関係を深める事を目指す活動として、生産者が栽培履歴の記帳を行い、より安全で安心なアスパラガス作りに励んでいます。