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東京の水道水事情 水は命そのもの

Mixtype No.39 Last Update On 2010-01-12 2009 column

東京の水道水事情 水は命そのもの

Mixtype No.39 Last Update On 2010-01-12 2009 column
30年ほど前まで日本は、世界中でも最も手軽に「安全な水」が飲める国でしたが、20年ほど前から「水が危ない」と指摘され始めました。自然破壊が進み、科学物質や環境ホルモンなどによる河川や地下水の複合汚染、そしてオゾン層破壊や酸性雨の影響が問題視されたのです。日本の「水の安全神話」は、崩壊したといっても過言ではない現実に直面しています。

もとより、人間の体の2/3は水で構成されています。ちなみに赤ちゃんは80%が水分です。そのため、健康な体を維持するためには1日2.5ℓの水を補給することが重要だと言われています。ところが補給する水が汚染されていれば、マイナス効果を引き起こし、健康体の維持は到底望めないことになってきます。

水は命そのもの。あらゆる生命は水の中から誕生してきました。体を守る為には、体にいい水を飲むことが今の時代に生きる私たちに求められているのではないでしょうか。東京や大阪などの都市に住む人の中には、水道水の安全性に疑問を持つ人も多く、ミネラルウォーターなどの消費量が年々増大し、浄水器などの普及率も飛躍的に伸びています。これもまた、地下水や水道水が不安視されていることを示す社会現象のひとつだろうと思います。

【水道水のハイテク汚染】
日本では、水道水に塩素処理が施されて以来、飲用水としての安全性に疑問が投げかけられています。しかも近年ではハイテク汚染が加速度的に進んで、水道水の中から発ガン性があり、遺伝子変異を助長する有機塩票化合物が次々と検出されているためです。

汚染物質であるトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロホルム、四塩化炭素などの化合物は金属洗浄や溶剤、抽出剤、接着剤、冷媒などに使用され、ハイテク産業界では重用とされているため、地下水や河川水の汚染がどうしてもストップできないのが現状です。水は人間が生きていく上で欠くことのできないもの、賢明な知恵で自己防衛していかねばならない時代が来ていることは確かなようです。